今回でシリーズ4回目となるポジティブ心理学講座。
「ポジティブ心理学」は、心理学の長い歴史の中でもここ10年で急速に発達した新しい分野ですが、この分野を学んでいてとても楽しいのは、人々がWell-beingであり続けるためのあらゆる可能性を、科学的な切り口から学ぶと同時に、授業中に瞑想やヨガをしたり、無意識領域を探るグループワークなどスピリチュアルな部分も、包括的にコンセプトの一環として取り込まれているところです。
今までの時代の流れは、アカデミックな学問=唯物主義な部分があったかと思うのですが、「目に見える」科学的根拠のあるデータの収集のみならず、「目に見えない」精神性や魂の存在・自然を畏れ敬う気持ち・自己啓発な内容も一緒に学問の一部として確立させていこう、という新しい動きに本当にわくわくします。
ということで、
今日は【Meditation-瞑想の効果】についてのシェア。
瞑想といえば、心の静寂を取り戻す、究極の叡智を得る、深い自己洞察、集中力の向上…と様々な効果があると言われているけど「でもイマイチよくわからない?」という方が多いかと思います。
そこで今回の授業では、「じゃあ実際に体にどんな変化が起きているかを目で見てみましょう!」ということでStress thermometerを使った実験をしました。
Stress thermometerは、体の温度や心拍数を元に、体がストレス状態の時には低い温度、より落ち着いた状態の時には高い温度となり数値が表示される体温計で、このように指先にセンサーをつけて計ります。
まずは瞑想前。私は約71F(約21.6度)でした。そしてその後、先生が私達を深~く瞑想状態に導いていきます。全員が目を瞑り、背を伸ばし、深呼吸をして過ごすこと約10分…。
体がじんわ~り暖かく、心は落ち着き、静かで平穏な状態になっていくのがわかります。このまま眠りたいくらい。
そしてゆっくりと目を開き、再びStress thermometerを見てみるとなんと!79F(約26度)まで上昇しているではありませんか。たったの10分でこんなにも体に変化が。ちなみにクラスの中で一番差が出た生徒はなんと瞑想後は約10度も上昇していたんです。自分で自分の体温もコントロールできちゃうんですね~人間って。
また瞑想の効果については、脳内の神経学的変化の研究からも明らかになっており、「深い瞑想状態や祈りの状態は、リラックス時に放出するメラトニンやセロトニン濃度などの脳内物質を多く放出している」という研究成果が出ているそうです。
そして最近は、瞑想前後の心拍数や血流の変化をお花で表現する面白いソフトもあるみたいです。つぼみ状態から、体がリラックスするになるにつれ、ふわぁ~っとお花が開いていく仕掛け。
こちらが瞑想前
こちらが瞑想後
子どもとかに、瞑想の効果を伝える時には良さそうなツールです!
あと、余談ですけど、最近続いている脳神経学の授業で面白かったのは、人間の神経細胞は1000億個あると言われており、全ての神経細胞をつなぎ合わせると600マイル!(965Km:青森県から岡山県)ほどの距離になるってこと。そんな大量の神経がぎゅっとひとつの脳に収まってるのだとしたら人間の可能性って本当に無限大ですよね~。
ちなみに、私自身も瞑想の効果は実感している一人です。続けることで、この1、2年で自分の中から「怒り」という感情が本当に減ったこと、またスピリチュアルな部分でも、意識を集中させるクセをつけることでインスピレーションに敏感になり、自分の人生が良くなっていくたくさんの「引き寄せ」が起きるようになりました。
というわけで長くなりましたが、
今回は、「目に見えにくい」効果を、できるだけ「目に見える」形に落とし込むアプローチ法についてお話しました。これは先ほどのお花のソフトもそうなんですが、特に小さな子どもや唯物主義者などに対して、伝えたいことをよりわかり易く伝え得るひとつのツールになるのでは、と思っています。将来的には小学校の授業などにもこういった授業を取り込む動きをしていきたい。
まずは自分自身が様々な角度からの「伝え方」を学び、世界中の一人でも多くの人にWell-Beingでいることの素晴らしさを広めていく役割を担っていけたらいいなと思っています。
今回はここまで~!
こんこんと瞑想中のたまお先生
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2015年秋より、東京にてポジディブ心理学講座開講予定です。日程、講義内容は詳細は近日公開。
ご興味ある方はぜひ、info@innereye.tokyoまで、ご連絡お待ちしています!
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