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こんにちは!
東北放送tbcラジオ「11時のコンシェルジュ」にて、「心の健康」をテーマに、日々の暮らしをより良く過ごすためのヒントをあれこれお話ししています!聞き逃した方は是非、アーカイブ記事でご覧ください♪
※東北エリアの方はFM93.5にて隔月水曜11時〜
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アナ)では今日のテーマですが、対人関係についての話題です。いつの時代も悩みはつきないものですが、 心の境界線(バウンダリー)についてのお話です。前回が7月下旬のご出演でしたが今日は心の境界線の引き方についての2回目です。大川さん、前回のおさらいということで、バウンダリーについて、簡単にお話ください。
大川)境界線(バウンダリー)とは、「自分と他人は違う存在だと区別し、相手との間に健全で適切な心の境界線を引く」ということです。相手の領域に踏み入りすぎてしまうパターンと、距離を置き過ぎてしまうパターンと両方ありますが、今日は踏み入りすぎる方にフォーカスしてお話したいと思います。境界線をきちんと引けていないと、仕事場・パートナー・家族などあらゆる人間関係で問題が発生してきます。
アナ)前回もお話いただきましたが、境界線が引けていないのは例えばどんな状況でしょうか?
大川)前回のおさらいで、相手の領域に踏み入り過ぎてしまうパターンとしては、例えば、他人と適切な心の距離感がとれなくて、だれかが葛藤状況に陥ると自分のことのようにドキドキしてしまったり、困っている人を見るとだまって見過ごせず、人を変えようとしたり、自己犠牲的に奔走したり。また自分自身が嫌な気持ちになっているのに「そのことを伝えたら相手が傷つくだろう」と相手の感情にまで責任を持ってしまい本音が伝えられない、などでしたね。
アナ)距離を置きすぎてしまうパターンですか。例えばどんな例がありますか?
大川)今回は逆に「距離を置き過ぎてしまうパターン」について話すのですが、一言で言うと「深い人間関係を構築することを回避している人」のことです。 心理学的用語ではありませんが「回避依存症」とも言って、主に恋愛に関する人間関係で姿を現しやすいです。仲良くなりたいという気持ちと、壁を作り自分を知られたくないという気持ち、そんな二つの相反する気持ちが共存していている状態です。誰かと強い人間関係の結びつきを作った場合、「その関係が失われる(自分が見捨てられる)」という可能性への恐怖感に耐えることができず、「最初からだれとも結びつかないこと」で自己を守ろうとする心理が働いています。
具体的には、過保護や過干渉な中で育った場合、厳格な家庭環境の中で他人と信頼関係を築く経験ができなかった場合、ネグレクトのように幼少期に十分な愛情を受けられずに育った場合、大切に思っている人から裏切られた場合、など、過去のつらく悲しい経験が心の傷となって、適切な手当てがされないまま「人を信用できない」というトラウマになり、無意識に人と距離を置いてしまう様々な要因があります。
アナ)なるほど。境界線(バウンダリー)が引けていないと、どんな問題が起きるのでしょうか?
回避依存の場合は、周囲に対しては愛想が良く、元気で活発であると捉えられていることも多いのですが、自分の情報や悩み等を打ち明けなかったり(秘密を作りたがる)、「仕事ができる」「忙しい日々を送っている」等、何らかの「理想形」を周囲に喧伝しようとしたり、また異性関係だと二股・三股等を常に行う、恋人・友人等からの要求を「鬱陶しい」「束縛だ」と強く感じる傾向がある、人間関係を極端に排している場合には、仕事・ギャンブル・趣味等に激しくのめり込む、さらにはトラブルが起こった場合には他者・環境等、自分以外に問題を押し付けるなど様々な問題が起こります。
アナ)では、境界線(バウンダリー)の適切な引き方を教えてください。
大川)回避依存の方の傾向として、社会的体裁を気にしすぎて「べきねば思考」が強くなったり、白黒どちらかの極端な思考、1つの良くない出来事があると「いつも決まってこうだ」「うまくいったためしがない」と全てを否定してしまったり、自身に対しても他者に対しても高い理想を掲げがちで、それをクリアできない場合には「ダメ人間だ」「クズだ」等、著しく低い評価を与えてしまいがちです。相手の領域に踏み入ってしまうパターンと要は同じなのですが、まずは自分の境界線の引き方の傾向に気づき、「自分は自分、他人は他人」どちらも大切な存在として相互尊重できるよう、健全で適切な心の状態とはどんな状態なのかを知ることから始めてほしいと思います。
アナ)最後に今日のまとめをお願いします。
大川)距離を置き過ぎてしまう「回避依存」の傾向がある方は、一見するとドライで孤独を好む人のように思われてしまうのですが、実は奥底には強い「寂しさ(見捨てられ不安)」が隠されていることが多いんですね。なので自分の心の奥にある「本当は人ときちんと関わりたい」という気持ちを認め「自分の心を変えていこう!」と意識することが重要です。また、回避依存だけではなく人間の問題行動はほぼ全て「愛の欠乏」から来ていると言っても過言ではありません。相手を批判したくなったり許せない!という感情が沸いたら、そんな時こそグッと抑えて「相手はきっと愛が足りていないのだろう」と理解して、自分は「愛を与える側」に回ってほしいと思いますね。その前に、まずは自分自身の心のケアも忘れずに。
アナ)そのほか、大川さんからお知らせはありますか?
大川)境界線の引き方が苦手だなと感じた方に、カウンセリングは随時受け付けています。1人1人にあった具体的な対処法もアドバイスできますので、HPの問い合わせフォームかラインの@INNEREYEで検索してくださいね。
アナ)また、身近な心のお悩みなど、取り上げて欲しいリクエストがあればぜひお便りをお待ちしています。
(※一緒に1人1人の心地よいバランスを見つけて人生の質を高めていくお手伝いをしています。組織開発分野では、社員の心の健康を保ちながら、長期的に価値貢献できる形を様々なプログラムを通して支援していますので、ご興味お持ちの方はぜひ一度HPをご覧いただき、いつでもご連絡お待ちしております。
HPはinnereye.tokyoで検索できます。)
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