前回の【12 intentional activity】では、人生の満足度・幸福度を高めていくヒントとなる行動について詳しく学びましたが、次は実際に行動を起こしていくために、今一度自分自身を見つめなおすマインドセットのお話【Tow Mindsets】に移っていきたいと思います。
まずは、現在の「自分脳(マインド)」がどちらに位置しているのか客観的に知ることのできる、衝撃的な2つのマインドセットマップ(By Carol Dweck Ph.D.)がこちら。皆さまの脳はさて、どっちに近いでしょう?
ちょっと図ではわかりにくいのですが、これは
Fixed Mindset (凝り固まり脳) vs Growth Mindset (成長脳)
という2つの思考・行動様式の違いについて図式化したマップです。(※正式な日本語訳は見つけられなかったため、日本語名は適当につけたので良い訳し方があったら教えてください笑)
図にある言葉を上から細かく見ていくと、
Fixed Mindset→ Intelligence is static(知性とは動かぬものである。それゆえ。。。)
Growth Mindset→ Intelligence can be developed(知性とは発達していくものである。それゆえ。。。)
ここからしてもう考え方に違い出てますね。
続いて、図の赤字で示された5つ要素(Challenge, Obstacles, Effort,Criticism, Success of others)がやってきたときに、それぞれの脳はどのように捉え、反応し、処理するかということが示されています。
図をわかり易く下記表にしてみました。
さらに詳しく。
ん~考え深いですね。この異なる思考・行動様式が何年、何十年と続くと結果にも大きな差が出るのは明らかです。
私も自分自身について考えてみると、それぞれの要素によって、Fixed Mindset側、Growth Mindset側どちらにも位置しているなと実感。
この2つのマインドセットマップを知る意味は、まず自分がどの位置にいるかを知ることに非常に役立つ、ということだと思うんですよね。何か人生の壁となる要素がやってきた時に、自分と正反対の捉え方をする人間がいるのだ、ということを「知る」。これだけでも大きく変わってくると思います。
Fixed Mindset側にいるならGrowth Mindset側の考え方を知ることで具体的にMind changeしていくことも可能だし、逆にGrowth Mindset側にいたなら、Fixed Mindset側の人達がどうしてこのような考えをするのかが理解でき、またより多くの人達を受け入れられるようになると思います。
きっと、身の周りにいる「何でもできるように見える人」は、実は最初から完璧なわけでも、神様なわけでもなく。ひとつひとつの壁にぶち当たった時に、謙虚に柔軟に、前向きに乗り越えてきた結晶なのだろうな、と改めて思いました。
なるほど、本当に優秀な人ほど謙虚で柔軟という事実は、私も今の仕事を通して本当に目の当たりにしている事実です。
そして「何だかこの考え方だと、このまま人生終わっちゃいそう」とか、「どうして他人の成功を素直に喜べないんだろう?」って過去に疑問に感じてた人に対しても、「そっか。コンプレックスや恐れでマインドが固まってしまっているだけで、本当はチャレンジしたいし、成長したいって心のどこかでは思ってるのかも。」と再度、期待が持てるようになりました。
この2つのマインドセットマップを知ることで、自分自身も含め、皆さんの周りにいる大切な人達が一人でも多く新たな気づきを得て、より幸せに近づくことを願っています。
ということで、今日はここまで~。
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