こんにちは、Nです!
もうすぐ4月、だんだん暖かくなってきましたね。学校を卒業して新社会人になる人、転勤をする人、部署異動がある人など、春は新しい生活が始まる人が多いと思います。
そんな新しい生活に慣れるまで、なんだかいつも通り体が動かない、疲れが抜けない、そんな経験ありませんか?
新生活でいつもより疲れてしまう原因は、実は、脳の疲労です。
脳が新しい生活に早く慣れるため、いつもよりエネルギーを使って新しい環境を学習しているからなのです。初めてみる人、初めて使う道具、初めての道など脳は全てを学習しています。
脳は慣れが大好きです。慣れるということは、いちいち考えなくても自然と体が動くということ。慣れとは脳にとって省エネで効率のよい方法なのです。
例えば、いつもと違う洋服を着たり、いつもと違うカバンを持ったり、こんなささいな変化でも脳には負担になります。いつもと違う道具に対して、一番効率の良い動きを考え筋肉に命令します。そして筋肉からのフィードバックを受けまた運動を企画する。このように、私たちは考えている気はしなくても、脳と身体は多大なエネルギーを使って動きの計画を立てています。
このように1つの新しいコト・モノでも脳のエネルギー消費は増えるのに、1度に何個も新しいことが増えたらどうでしょう?
脳は多大なエネルギーを消費し、疲弊してしまいます。
では、どうしたら新しい環境の中でも疲れずに過ごすことができるのか?
キーワードは「ルーチン」です。
ルーチンとは決まった手順、お決まりの所作、日課の事。
新しい環境の中で、高いパフォーマンスを保つためには、ルーチンワークが有効です。日々の動きを固定して脳のエネルギーを取っておき、ここぞという時に力を出す。
ルーチンワークで有名なのは先日現役を引退したイチロー選手です。イチロー選手は野球のプレー中だけではなく、日常生活にもルーチンを取り入れていました。起床時間や就寝時間、食事の時間や食事の内容など、毎日同じリズムで過ごすことを大切にしてたそうです。
これは私たちの生活にも応用できる事です。
自分の日課を意識する。
引っ越しをしても家具を前の家と同じ配置にする、いつもの靴、いつもの鞄、いつもの名刺入れ、いつもの食器など、道具は慣れたものを使う。髪型、メイクをいつも通りにする。制服が変わる人などはインナーだけでもいつもの物にしてみましょう。新しい環境の中でも慣れている事の割合を増やせば、脳のエネルギーを節約できます。
変化の多いこの4月こそ、ルーチンワークを大切にして過ごしてみてくださいね。
参考文献
1)菅原洋平:すぐやる!「行動力」を高める”科学的な”方法.文響社.2016;pp191-204
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