脳と姿勢の関係

こんにちは、Nです!今回は「脳と姿勢の関係」について取り上げてみたいと思います。

皆さんは、「自分の姿勢」を考えたことがありますか?

集中している時、仕事がはかどってる時あなたの姿勢はどうですか?ピシッと背筋が伸びている事が多いのでは?

反対に、何だかやる気がない時、いつまでも仕事が終わらずダラダラしてしまう時はどうですか?

おそらく頬杖をついたり、猫背だったり、背もたれによしかかったりしてるのではないでしょうか?

「やる気があるときには背筋が伸びて、やる気がないときには猫背になる。」

これは単なる偶然ではありません。

実は、姿勢と脳の状態には深い関係がある事が、様々な研究で明らかにされています。

背筋が伸びるということは、背中の筋肉を収縮させ、重力に抗うということです。重力に抗うための筋肉を抗重力筋といいます。抗重力筋は頸、背中、お腹、太ももなどにあり、姿勢を調節しています。

抗重力筋を働かせるために重要になってくるのが、脳にあるセロトニン神経です。

セロトニン神経には、抗重力筋を促通させる働きがあります。その他にも、脳の覚醒、意欲や集中力などのメンタル面、自律神経調節、鎮痛に関与しています。

つまり、脳の覚醒状態が良好で、意欲や集中力があるときというのはセロトニン神経が活性化していて、その働きで抗重力筋も促通され背筋が伸びるのです。やる気が出ないときというのは脳の覚醒が低く、セロトニン神経が不活性の状態です。

では、どうしたらセロトニン神経が活性化するのでしょうか?

その答えは、リズム運動です。

リズム運動とは、歩行や呼吸、咀嚼など一定のリズムで体を動かすものです。

研究によると、咀嚼のリズム運動としてガムを20分しっかりと噛み続けると全血中セロトニン濃度が有意に増加し、セロトニン神経の活性化が推定され、この実験では心理テストで緊張、不安および抑うつのネガティブな気分尺度にも改善が認められたそうです。

皆さんも、いまいちやる気が出ないときは、一度デスクを離れ歩いてみたり、呼吸に意識を向けてみたり、ガムを噛んでセロトニン神経を活性化させてみませんか?

セロトニン神経が活性化されれば、背筋は伸びて集中力もやる気もアップ、しかもネガティブな気持ちも改善され、いいことずくめ!

ぜひ試してみてください!

参考文献

1)有田秀穂:セロトニン神経.脳内物質のシステム神経生理.中外医学.東京,2006;pp2-52

(ライター:Nちゃん)

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次