ここ最近、職場のメンタルヘルスxポジティブ心理学の融合実践の可能性が広がっています。アメリカではすでに、「社員のウェルビーイングを高めることやメンタル不調を整えることで、企業側は具体的にどのようなメリットが得られるか」の介入研究が進んでいるのですが、日本ではまだ認識が追いついていません。
昨日は、アメリカで実践導入されている信頼性・妥当性のある尺度や介入研究例について最新情報のシェアを行いました。日本ではまだ導入されていないアプローチ法なのでワクワクです!
ポジティブ心理学は、「個や組織、社会や地域が持つ機能を最適化するための科学」ということで、人が持つ能力を最大限に活かすには?モチベーションを保つには?組織へのコミットメントを増やすには?目標を達成するには?良い人間関係を築くには?ポジティブ感情を高めることで組織に及ぼす良い影響は?….など様々な研究例や介入方法があります。
しかしながら、経営におけるソフト面(ヒト面)の改革は時間がかかり、目先の利益に直結することではないので、経営者層の方々にはその必要性や効用がイマイチわからない、先日お話しした価値観のジェネレーションチェンジの問題もあいまって、企業側へ導入提案するアプローチの仕方に苦戦していることも事実です。「持続可能な組織の発展」のための礎作りは、短期間では不可能です。
ですが!!!やはり「協業」がキー。MBA保持者、キャリアコンサルタント、産業医、医学博士….と異分野の方々と交わることで視野を広く持つことができ、アイデアも沸き起こり、何やら何やら、可能性の芽が見えてきました。
日本で既に導入されている尺度として1つシェアすると、厚生省で開発された「仕事のストレス判定図」があります。
①仕事の量的負担
②仕事量に比較した仕事のコントロール度(自由度や裁量度)
③上司あるいは同僚の支援度
の3つの要因の関連性で総合ストレス度をチェックし、健康リスクを計上します。ちなみに、私が過去に置かれていた環境には①が膨大、②が中途半端、③は一切なしという非常に健康リスクが高い状態にあったことがわかり(汗)、今思うと自分自身を大切にする懸命な判断をしたな、と感じています。
皆さんも、ラフな診断にはなりますが、この3つの要因が今の職場でどのような状態か見直してみると、どの部分でどのような改善が可能なのか、見えてくるかもしれません。ぜひ試してみてください^^
国内既存の尺度xアメリカ最新の尺度xMBAフレームワークで企業の真の問題を分析→予測できる効果値を提示→ポジティブ心理学メソッドで解決策を投入。この方程式を形にできたら可能性が広がりそうです!
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2015年秋より、東京にてポジティブ心理学講座開講予定です。日程、講義内容は詳細は近日公開。
ご興味ある方はぜひ、info@innereye.tokyoまで、ご連絡お待ちしています!
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