さて9月は、
大手グローバル企業にて、管理職研修やマインドフルネスワークショップ、入社1年後のフォローアップ研修と様々な研修に登壇させていただいています。
そんな中、今日は管理職研修のお話を少しだけ共有したいと思います。
この研修では、ポジティブ心理学観点として、セルフリフレクションと管理職向けのミニ・ジョブクラフティングを取り入れています。>>>ジョブクラフティングとは?
具体的な流れとしては
①先ずは今一度、ありたい姿や仕事のやりがい、ご自身の興味関心や強みを振り返り、
↓
②次に管理職という新たな立場を活用して実現できそうなこと、他部署との連携の可能性等にも意識を広げて頂き
↓
③手元の業務にアライメント(落とし込み)して頂く
個人ワークの後に、グループで共有します。
この一連のワークのポイントとしては、
・話す内容はどんな内容であってもいいこと(例:実は3年後に独立したいと思っている、M&Aが引き金となりこの会社に入社となったため、実は現在の状態に腹落ちできていないとか)→心理的安心安全環境の確保
・社内業務の枠や社会人としての役割にとらわれず、自分自身の人生の目的や、本来の自分らしさとは何か、ありたい姿とは何か、まで思考を広げること→人生のミッションやビジョンの再確認
**セルフリフレクションにはこちらのフレームワークもぜひお使いください
・聞く側は、相手の話をジャッジせず、相手の考えや思いに興味をもって受け入れること
→Active Constructive Responding(積極的反応)な態度をとること
こんなところです。
そしてもう一つの狙いとして、
・相手からの批判や判断のない「心理的安心安全環境」が確保されている中で、初対面の人たちに自己開示をする体験
をしていただくこと
があります。この体験を活用し、現場でも1on1等を通し、部下の方との会話を深めていくためのロープレですね。
このように、お互いの関係性を会社の役割から一歩超えて深めておくと、マネジメントがしやすくなることは確かです。
この組織活性サイクル理論は下記のダニエル・キムの「成功循環モデル」でよく説されることですのでご存知の方も多いはず。
最初に組織内の「人間関係の質」を高めておくことで、「思考の質」が高まり、「行動の質」が高まり、「結果の質」につながるというグッドサイクルですね。
自走社員を作るには、最初の「関係性の仕込み」がとても大切です。
逆に言うと、この部分が築けていればあとは自身の内的モチベーションの力が原動力となり、こちらから毎度毎度エネルギーを割かなくても結果を出してくれるようになりやすい、ということですね。
ということで、今日はここまで。
ご参考になれば幸いです!
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