【Master Mind Groupのススメ】ポジティブ心理学講座

今日はポジティブ心理学講座の「Relationship」というモジュールの中で、Add-onコンセプトのご紹介「Master Mind Group」

「Master Mind Group」とは一言で言うと、「自分自身を最高に高めてくれる仲間たち」と言ったところでしょうか。英語の説明だとこんな感じ。

“coordination of knowledge and effort, in a spirit of harmony, between two or more people, for the attainment of a definite purpose.”



“精神的調和が取れており、明確な目的を達成するために、知識と努力を対等に分け与えることができる、2人以上の仲間たち”

で、この「Master Mind Group」を提唱し定義したのは、実は7000万部を記録して日本でもベストセラーとなった『思考は現実化する』(Think and Grow Rich)の著者、ナポレオン・ヒル。彼はフランクリン・ルーズベルト大統領の顧問官であったことでも有名ですね。そして何よりこの本は、1908年彼が新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに、「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして成功哲学を体系化してくれないか」と依頼され、その後約束通り20年間かけて書き上げたもの、という逸話があるくらいなので、その彼が言う「Master Mind Group」は、成功者達が実践していたお墨つきの概念でもあるってことでしょう。

で、具体的にはどうやってこの「Master Mind Group」を作っていくのか?

①上記の定義に当てはまる3~5人(4人が一番ベストに機能するそう)のメンバーを探す

②メンバー全員で週に会う時間を固定する

③場所を決めて落ち合う

④どういった組織にしていくか決める

⑤それぞれのメンバーがお互いに勝ち取ったこと、チャレンジングだったこと、企画していることなどを持ち寄る

ふむふむ、そして「Master Mind Group」を持つメリットとしては、

①あなたの成功を助けてくれる仲間となる

②自分とは異なる視野、情報、フィードバックを与えてくれる

③自分自身では持ち合わせないリソースや人脈を持ってきてくれる

④自身の計画が実行されているか定期的にチェックしてもらえたり、またインスピレーションを得られるので、目標達成への道のりにより集中できる

うん、確かに確かに。聞いているだけでもすごく有効に機能するようにみえます。これって、普段なんとなく仲が良い人達が「なんとなく」意識する、のではなくて、メンバー全員がお互いを「この仲間達はMaster Mind Groupである」と自覚していることがとっても大切なんじゃないかと思いました。どうでしょう、一度周りを見渡してみてください。

そしてMaster Mind Groupでの話し合いは、批判や人の噂話などをしていては意味がなくて、自分や他人のプチ成功、お互いの価値を認めあう、新しい視野を与える、などあくまでお互いの成長を促すという目的のグループといった感じ。これはポジティブ心理学の中でも大切な概念である【Process Praise/Person Praise】とつながってくるので、これは次回書きます。

で、私もこれを機に、自分自身の人間関係を見つめなおしてみたのですが、仕事に関しては今まさにばっちり「Master Mind Group」が構成されているように思います。

NYでメインでしているRecruiterの仕事に関しては、今現在は4人のチーム構成ですが、コンプライアンス関連とエグゼクティブサーチに強いベテランM氏、営業力・コミュニケーション力が抜きんでているA氏、誰もが認める仕事のスピード感と効率化が強みのS氏と私、ということでお互いにすごく良いバランスで結果を出せているな、と感じました。

そしてポジティブ心理学関連の活動に関しても、圧倒的なクレジビリティとリーダーシップを持つU氏、確かな知識・眼を持ち細やかなフォローアップでいつも助けて頂くA氏、精力的にセミナー講師など行っていて活動的なK氏、と私。とても刺激のあるメンバーに様々なチャンスをもらいつつ、自身の向上に直結しているなぁと感じます。本当にこの出会いに心から感謝。

友達同士でも定期的に集まってお互いの進捗を報告し合い、高めあっていける仲間がいると心強いし、パートナーシップでもいつもお互い刺激しあいつつ支えあえる関係が理想ですよね。あと私のパーソナルコーチであるKさんもMaster Mindの一人です。こういった概念を日々意識しながらあらゆる人間関係を構築していきたいなと改めて思いました。まぁ何も考えずにごろ~っとしたりアホできる仲間も私には必要ですけど笑

で、ついでに授業で習った「Relationship」(家族、友人、恋人、仕事関係など)を最高に機能させていくための重要な要素としての定義を以下に載せておきます。(※これはポジティブ心理学の概念+プログラム開発者が独自にプラスした概念が追加されています)

Picture1_20140831120854f04.png

Love=愛

Authenticity=確実性

Appreciation=感謝

Trust=信頼

Valnerability=傷つきやすさ(の克服)

Attunement=調和

Belonging=親密な関係

Empathy=共感

周囲となんだか上手く関係が築けないなぁと思ったときは、これらの要素をひとつひとつかみしめていくと何か答えが出るかもしれません。人間関係はこんな風に様々な要素が微妙にバランスをなして成り立っているものなんですね。面白いです。

そういえば偶然、以前にValnerability=傷つきやすさ(の克服)についての研究の第一人者、ブレネー・ブラウンの著作『本当の勇気は「弱さ」を認めること』を読んだことがありますが、これは深い概念ですね。彼女はValnerabilityについて、“If we are going to find our way back to each other, vulnerability is going to be that path” と記していますが、インナーチャイルドの癒しに関連してたり、自分の傷がきちんと癒せていないことで相手を不安にさせたり傷つけてしまったりなど、内側にある弱さを認めていくことで不思議と問題が解けていく、そういったことって確かにあるかもしれません。

また、Empathy=共感についてもこんな動画があります。

“The Power of Empathy”

https://www.youtube.com/watch?v=1Evwgu369Jw

かわいいクマちゃんとキツネさんの約3分間のストーリー。なんだかほっこり感動するストーリーですよ~。

あ、あと小話としては、Shelley Gable et al (2004) さんのリサーチによると、人はBad Newsをシェアした時よりGood Newsをシェアした時の方が関係が深まるそうです!これも意識すると良いかもですね。

ということでわんさか書きたいことがあるのですが、とりあえず今日はここまで。皆さんの身近にある大切な人間関係を最高のものにできるように、是非参考にしてみてくださいね!

************************

2015年秋より、東京にてポジディブ心理学講座開講予定です。日程、講義内容は詳細は近日公開。

ご興味ある方はぜひ、info@innereye.tokyoまで、ご連絡お待ちしています!

************************

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次