Vol.4 セルフモチベーションは「自己決定」から生まれる

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こんにちは!

科学と心の力で個と組織の豊かな調和と発展を支援する

INNER EYE CONSULTING の大川千秋です。

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こちらのメルマガでは、最新のポジティブ心理学や脳科学を経営やビジネス実践に活かすための知見、日々の気づき、自分らしく生きる生き方のコツをお伝えしていきます。

昨年末に2枠増加で募集した「ポジティブ心理学コーチング」は、おかげさまで告知からすぐに満席となりました。次回は3月に募集開始ですのでお楽しみに!

さて、今号は【Vol.4 セルフモチベーションは「自己決定」から生まれる】について、お伝えしていきたいと思います。

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<バックナンバーはこちら>

Vol.0 組織の関係性の質ってどうやって高めるの?
Vol.1 Good Newsへの反応の仕方
Vol.2 効果抜群!共感力を高めるために日々実践できる簡単マインドフルネスワーク
Vol.3 自立自走社員が次々生まれる!強みを活かした組織作りとは

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最近、企業で人事をされている方や、コーチングのクライアントの方々から「自身の自己実現や目標達成、企業での組織改革やマネジメントに行動科学や心理学が重要だということはようやくわかってきた。だけど何から手をつけていいかわからない」というお悩みをよく聞くようになりました。

ひとくちに心理学や行動科学と言っても、領域も様々で幅広く、手当たり次第に本を読んだとしても、①自身が直面している課題に合わせて、②適切な理論や考え方を探し出し、③それらを実践レベルに落とし込んでいく、ということは、なかなか簡単にいくものではないと思います。

そこで!

アカデミックな理論ビジネス実践のバランスを大切にしてきた弊社ならではの視点で、組織開発やマネジメントはもちろん、自身の人生の向上や、大切な人達との関係性向上などあらゆる場面でマルチに生かせる「心理学・行動科学理論ベーシック版」を作成し、オンライン提供させていただくことが決定しました!

理論だけではなく、具体的にどのような場面でどのように活かすと良いのか?また、実践時に起こりうるリスク、実践例などを、使いやすくまとめていきますのでお楽しみに。準備が整い次第、改めてご連絡させていただきます。

そして今日は、その「心理学・行動科学ベーシック版」の中身を1つだけご紹介しますね。

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エドワード・デシ&ライアンの「自己決定理論」についてです。

元来は「教育」や「人間の成長」といった分野での理論ですが、近年は仕事や組織の世界でも注目されるようになってきました。企業内での「人の成長」には、スキルや知識の習得も必要ですが、「心の状態」も決して置き去りにはできない重要な観点です。

自己決定理論は、「①自律性・有能感・関係性」3要素で成り立っており、このどれかが損なわれると、心身の不調や生活の満足や幸福の低下が生じ、逆にこの3要素が満たされれば、満足のいく充実した人生が送れるとされています。

例えば、企業の中でしたら、②有能感は、評価制度やポジショニング、仕事を通しての達成等で対応でき、③関係性は、組織内の心理的安心安全環境作りや、1人1人のエモーショナル・インテリジェンスを向上させるマインドフルネストレーニング等、対応策も増えてきていると言えます。しかしながら、①自律性だけが、グローバル企業に比べると、日本企業(特に大企業)では、対応と尊重が格段に遅れているのが現状です。

では、①自律性とはどういうことでしょうか。一言で言うと、

人間が本来持っている、「自分のすることは自分で決めて動きたい

と言う欲求ですね。

デシの著書「人を伸ばす力―内発と自律のすすめ」では、

「人は自らの行動を外的要因による強制ではなく、あくまで自分自身で選んだと感じる必要があるし、行動を始める原因が外部にあるのではなく自身の内部にあると思う必要がある」

とも述べています。

私が起業した1番の理由でもありますね…笑 

仕事の内容や誰と働くのか、稼ぐ金額や忙しい時期についても、私は自分で決めることが必要でした。

しかしながら、では「企業に勤めていたら難しいよ」で終わることなのでしょうか。

社員の自律性は尊重できないが、社員のモチベーションは上げたい」という声が聞こえてきそうですが、心の力学の観点から客観的に見ると、それは経営やマネジメント側にとってだけの、都合の良い言い分なのかもしれません。

この①自律性を尊重していくにはコツがあります。何でもかんでも無法地帯にすれば良いということではありません。

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デシの言葉を繰り返しますね。

「人は自らの行動を外的要因による強制ではなく、あくまで自分自身で選んだと感じる必要があるし、行動を始める原因が外部にあるのではなく自身の内部にあると思う必要がある

要は、当人が主観的に「そう感じる・そう思う」ためのプロセスが大事だといういうことです。

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実践例として、例えば、大きい粒度の施策から上げていくとすると、

自分の価値観や興味に基づいて行動したい」という欲求も自律性に影響するため、

まず、会社のビジョン(理念)やバリュー(価値観)と社員1人1人がそもそもの人生で大切にしている独自の考え方や価値観のすり合わせの場を設けること。

最初から自分の意思で入社した場合(新卒や中途)は、入社前から理念や価値観の一致は十分かもしれませんが、M&Aなどでジョインされた組織に関しては社員の意思に乖離があることが多いため、「給与や待遇をアップさせたので大丈夫だろう」という考えは要注意です。

(※弊社でも、個の価値観と企業理念をすり合わせに行く研修は、M&Aなど急成長・事業拡大フェーズにいる企業に大変人気な組織開発プログラムの一つです。)

日々の小さな粒度でいくと、常に1on1等で、「仕事以外でも何に興味があるのか?次にチャレンジしたいと思うことはどんなことか?仕事や人生の上で大切にしている価値観は何か?」と、互いの「人となり」を知る努力をすること、楽しそうに取り組んでいる業務は何か、を常に観察すること

また、できる限りそれらに沿った業務を行ってもらえるようマネージャが業務采配スキルを身につけること、管理命令・マイクロマネジメントはしないこと、などですかね。

問題が起きやすい配属や異動の際に関しては、まずは本人の意思を尊重するヒアリングの場を設け、最終的には複数の選択肢を用意し、最終的に本人が自分の意思で決めたと感じてもらうプロセスを設計すること、なども挙げられます。

いかがでしたでしょうか。

よければ皆さんも是非、今日から実行してみてくださいね。

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質問や感想などもお待ちしています。

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それでは皆さま、今週も頑張りましょう!

P.S 毎月恒例のオンライン・マインドフルネス講座の受講者の方から感想が届きました!嬉しいですね。次回は3/15(日) 10:00-12:00です。残り3席です。まだ間に合いますのでご応募お待ちしています。

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<ご感想>

マインドフルネスとは科学に基づいたもので、実際に受講中に瞑想をしてみましたが、今までのものとは少し異なり、とてもスッキリした感覚になりました。

「今経験していることをジャッジすることなく受け入れる」などの言葉も、普段自分が心掛けていることと近く、とてもすんなりと頭に入ってきました(さすが千秋!)。

色々と本を読んで気になっていたマインドフルネスですが、今回の講座ですごくわかりやすく伝えていただけたので、もっと深く勉強してみたいと思いました!

特に今の時代の経営者やリーダーには、ぜひぜひ大川千秋さんの講座をオススメいたします!学生時代とは全く立場の違う二人で、短い時間でのセッションでしたが、素敵な彼女のことを誇りに思います。

学んだこと、気づいたことなどが多すぎるので、また唐突に投稿します!

とりあえず、めっちゃ良い時間を過ごせました!

ありがとうー!

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2020年

1/12(日) 午前10時~12時  Zoomにて開催   

2/9(日) 午前10時~12時  Zoomにて開催

3/15(日) 午前10時~12時  Zoomにて開催

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②ストレスマネジメントコース(レジリエンススキルの習得、マインドフルネスワーク、視野狭窄、恐れの理解など)

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